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虫除けスプレーは飛行機に持ち込める?国際線・国内線の機内持ち込みルール

海外旅行や国内旅行で気になるのが、虫除けスプレーの機内持ち込みについて。特に東南アジアなどの熱帯・亜熱帯地域への旅行では、虫を媒介とする病気から身を守るため、虫除け対策は欠かせません。「でも、スプレー缶って飛行機に持ち込めるの?」という疑問をお持ちの方も多いはず。この記事では、国際線と国内線それぞれの虫除けスプレー持ち込みルールを解説します。旅行をより安全で快適に過ごすために、出発前にぜひチェックしておきましょう。

【国際線】虫除けスプレーの機内持ち込みルール


【国際線】虫除けスプレーの機内持ち込みルール

国際線では、一定の条件を満たせば虫よけスプレーを機内に持ち込むことが可能です。虫よけスプレーはガスタイプでも液体タイプでも、医薬品・医薬部外品として分類されるため、以下のルールに従えば問題なく持ち込めます。
具体的な容量制限や収納方法について、詳しく見ていきましょう。

関連記事:スプレー缶は機内持ち込みできる?国内線・国際線の飛行機での取り扱いを解説

100ml以下なら手荷物として持ち込み可能

虫よけスプレーは、100ml以下の容器であれば手荷物として機内に持ち込むことができます。これは虫よけスプレーが医薬品または医薬部外品に分類されているためで、ガスタイプでも液体タイプでも同じルールが適用されるのです。
市販の虫よけスプレーは200mlサイズが一般的なため、手荷物として持ち込みたい場合は旅行用の小さいサイズ(10〜60ml程度)を探す必要があります。

同様のルールは制汗スプレーやヘアスプレーにも当てはまるため、これらのアイテムも旅行用サイズを選ぶと良いでしょう。

透明なジッパー付きプラスチック袋に入れる必要あり

国際線で虫よけスプレーを手荷物として持ち込む際は、透明のチャック式・プラスチック製の袋に入れなければなりません。この透明プラスチック製袋のサイズは「縦20㎝以下×横20㎝以下」で「容量1ℓ以下」という条件があります。
また、マチ付きの袋は容量が1ℓを超えてしまう可能性があるため使用できないので注意が必要です。このルールは液体物全般に適用されるもので、セキュリティチェックをスムーズに通過するためにも必ず守りましょう。

 一人につき1袋のみ持ち込み可能(20cm×20cm以内)

国際線では、透明プラスチック袋は一人につき一袋のみ持ち込みが可能となっています。この袋のサイズは20cm×20cm以内と定められており、この中に虫よけスプレーだけでなく、化粧水や制汗スプレーなど、他の液体物も合わせて入れる必要があるでしょう。

複数の液体物をまとめる際は、それぞれが100ml以下であることと、全てが一つの透明袋に収まることを確認してください。特に女性は化粧品など液体物が多くなりがちなので、旅行には必要最小限のものだけを持って行くことをお勧めします。

100mlを超える虫よけスプレーは預け入れ荷物へ

100mlを超える容量の虫よけスプレーは、手荷物としては機内に持ち込めませんが、預け入れ荷物であれば問題なく持ち込むことが可能です。一般的な市販の虫よけスプレー(200ml程度)はこちらに該当するでしょう。

実際、機内で虫よけスプレーを使用する機会はほとんどないため、預け入れ荷物として持っていくのが現実的な選択といえるかもしれません。預け入れ荷物に入れる際は、万が一の液漏れを防ぐために、ビニール袋に入れるなどの対策をしておくと安心です。

【国内線】虫除けスプレーの機内持ち込みルール


【国内線】虫除けスプレーの機内持ち込みルール

国内線でも虫よけスプレーの機内持ち込みは基本的に可能です。国内線の持ち込みルールは国際線と比べると、いくつかの点で緩やかな規定となっています。
容量制限や袋の必要性など、国際線とは異なる部分があるため、国内旅行の際にはこちらのルールを確認しておきましょう。詳細について見ていきます。

容器の内容量が0.5ℓ以下なら持ち込み可能

国内線では、容器の内容量が「0.5ℓまたは0.5kg以下」であれば、虫よけスプレーを手荷物として機内に持ち込むことができます。この容量制限は国際線の100mlよりもかなり大きく設定されているため、一般的な虫よけスプレー(200ml程度)であれば、この制限内に収まるでしょう。
つまり、市販の標準サイズの虫よけスプレーなら、わざわざ小さいサイズを購入しなくても、手荷物として持ち込みが可能なのです。

虫よけを含む全液体が一人あたり合計2ℓまで

国内線では、虫よけスプレーを含む液体物は、一人あたり合計2ℓまでという制限があります。これには化粧水やヘアスプレーなど、他の液体物も全て含まれる点に注意が必要です。

特に女性は化粧品や整髪料など様々な液体アイテムを持ち込むことが多いため、総量が2ℓを超えないよう気をつけましょう。ただ、一般的な旅行で2ℓという量を超えることは稀なので、通常の使用量であれば心配は少ないかもしれません。

透明プラスチック袋への収納が不要

国内線の大きな特徴として、液体物を透明なプラスチック袋に入れる必要がない点が挙げられます。これは国際線との明確な違いであり、手続きがより簡便になっています。

ただし、セキュリティチェックをスムーズに通過するためには、液体物はできるだけまとめておくことをおすすめします。バッグの中でバラバラになっていると検査に時間がかかり、後ろの人を待たせてしまう可能性もあるので、自主的にポーチなどにまとめておくと良いでしょう。

預け入れ荷物としても同じ容量制限が適用

国内線では、預け入れ荷物として虫よけスプレーを持ち込む場合も、手荷物と同様の容量制限が適用されます。つまり、容器の内容量が0.5ℓまたは0.5kg以下で、一人あたりの合計が2ℓまでという制限です。
これは国際線の場合、預け入れ荷物には特に容量制限がないのとは対照的といえるでしょう。預け入れ荷物として持ち込む際も、万が一の液漏れを防ぐために、ビニール袋などに入れて他の荷物と分けておくことをお勧めします。

持ち込み禁止のスプレー製品と注意点


持ち込み禁止のスプレー製品と注意点

虫よけスプレーは適切なルールを守れば機内持ち込みが可能ですが、それ以外のスプレー製品の中には完全に持ち込みが禁止されているものもあります。

これは安全性の観点から設けられているルールで、特に引火性や爆発性のあるスプレー製品は厳しく規制されています。どのような製品が禁止されているのか、また旅行前に知っておくべき注意点について解説します。

引火性・毒性ガス入りスプレーは完全禁止

持ち込みも預け入れも完全に禁止されているスプレー製品があります。これらは主に引火性ガスや毒性ガスを使用しているもので、飛行中の安全を脅かす可能性があるためです。具体的にどのような製品が該当するのか、以下のリストをご確認ください。

【持ち込み禁止のスプレー缶の例】

塗料スプレー、模型用スプレー、パンク修理スプレー、催涙スプレー、エアダスター、殺虫剤、ガスボンベ(カセットコンロ用など)、酸素ボンベ など

これらの製品は空港で没収される可能性があるため、絶対に持ち込まないようにしましょう。

防水スプレーなどは預け入れのみ可能

手荷物としての持ち込みは禁止されているものの、預け入れ荷物なら可能なスプレー製品もあります。スポーツ用品・日用品のエアゾールスプレー類がこれに該当します。具体的な製品例は以下のリストをご覧ください。

【預け入れのみ可能なスプレー缶の例】

防水スプレー、静電気防止スプレー、滑り止めスプレー、スプレーのり(衣服用)、防水スプレー、その他日用品用エアゾールスプレー(引火性が低いもの) など

これらの製品は引火性が比較的低いものの、機内で使用することは認められていないため、手荷物としての持ち込みは禁止されています。旅行中にこれらの製品が必要な場合は、必ず預け入れ荷物に入れるようにしましょう。

旅行前に最新の規則を確認することが重要

航空会社や渡航先によって、スプレー製品の持ち込みルールが異なる場合があります。本記事の情報は執筆時点(2025年4月)のものであり、安全対策の強化などによりルールが変更される可能性もあるでしょう。

また、航空会社の規定によって独自に制限されている場合や、国際線においては外国当局の規則により制限される場合もあるため、旅行前に最新情報を確認することが重要です。

利用する航空会社のウェブサイトや国土交通省のサイトなどで、出発前に必ず最新の規則をチェックしておきましょう。また、往路と復路で異なる航空会社を利用する場合は、それぞれの規則を確認することも忘れないようにしてください。

エアゾールスプレーの仕組みを支える三谷バルブの技術

虫よけスプレーなどのエアゾール製品は、適切なルールを守れば飛行機に持ち込むことができます。国際線では100ml以下なら手荷物として持ち込み可能で、それ以上は預け入れ荷物へ。国内線はより緩やかで、0.5ℓ以下なら手荷物でもOKです。
ただし、引火性・毒性ガス入りのスプレーは完全禁止、防水スプレーなどは預け入れのみ可能という点に注意が必要でしょう。

株式会社三谷バルブはエアゾールスプレーの専門家として、安全で使いやすい製品開発に貢献しています。適切なスプレー量の調整や漏れを防止する精密なバルブ設計により、旅行先でも安心して使用できる製品が実現しています。
旅行前には最新のルールを確認し、快適な旅をお楽しみください。

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