ミタニでは地球温暖化や気候変動に対する取り組みとして、CO2排出量削減を目指した様々な取り組みを行っています。どのような取り組みを行っているのか、ご紹介していきます。
省エネの取り組み
電力消費を抑えることで、電力使用によるCO2排出量の削減を目指しています。
【2013年~】照明のLEDライト化
2013年より蛍光灯や水銀灯のLEDライトへの変更を行っています。現在では工場のほとんどの照明がLEDライト化されています。LEDライトは蛍光灯や水銀灯よりも消費電力が少なく寿命が長いという特徴があり、消費電力は蛍光灯の約3/4、光源寿命は蛍光灯の約4倍と言われています。(参考:経済産業省 資源エネルギー庁)
また、事務所の階段や入口などには人を検知して自動で点灯・消灯する人感センサー付きLEDライトを設置しており、消し忘れによる電力消費を防ぎます。
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【2018年~】老朽化エアコンの更新
年月が経ったエアコンと新しいエアコンでは、消費電力量や電気代、機能が大きく異なります。環境省の「COOL CHOICE」によると、10年のエアコンを最新型のものに買換えると約12%の省エネとなるそうです。ミタニでは2018年から随時、老朽化したエアコンの更新を行っています。
【2020年~】再生可能エネルギーの活用
太陽光発電設備の導入
駐車場、そして2021年に完成した新事務所棟の計2か所に太陽光パネルを設置しています。太陽光発電は発電時に二酸化炭素や排気ガスが排出しないクリーンなエネルギーです。 発電した電気は自社工場で使用されます。 2021年度は工場全体における使用電力のうち約6%を太陽光発電により発電された電力でまかなうことができました。
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また2022年2月には、ミタニ白河工場でも太陽光発電システムと蓄電池の稼働がスタートしました。
【2021年~】エアーコンプレッサー集約
エアーコンプレッサーは空気を圧縮し高い圧力で吐出する装置です。様々な機械の動力源として産業分野では幅広く使用されています。一般的な製造工場では、電力消費の約20 ~ 25%がコンプレッサーの消費電力と言われています。ミタニでは工場内に複数あったコンプレッサーを一か所に集約、必要最小限の台数での運用を行っています。
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【2022年~】間接部門の事務所集約
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2021年、一階に食堂を設けた新事務所棟が完成しました。それに伴い、分散していた各部門の事務所をワンフロアに集約しました。
ミタニ茨城工場の消費電力は?
これらの省エネの取り組みを行うことで、消費電力にどのくらいの変化があったのでしょうか?
省エネの取り組みをスタートした2013年度と2021年度の消費電力を比べてみると、消費電力が約18%削減されていることがわかりました。
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電力需給ひっ迫を受けての節電の取り組み
2022年夏、電力需給ひっ迫のため政府から節電の要請がありました。節電要請が全国規模で発出されるのは2015年以来7年ぶりだそうです。ミタニでも電力ひっ迫への対応、そしてCO2削減を目的として取り組みを行いました。
これらの取り組みは今後も続けていく予定です。
休み時間の消灯
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サマータイム制導入
7月~9月末までサマータイム制を導入し、期間中は始業時間と終業時間を1時間繰り上げました。活動する時間帯が早まることで夕方の照明点灯が抑えられ、電力消費を削減できます。
空調管理
環境省によると、夏の冷房時の温度設定を1℃高くすると約13%の消費電力の削減になるとされています。 ミタニではエアコンの冷房温度28度設定を推奨、そして従業員への意識づけのためにポスターを掲示しました。また、サーキュレーターの代わりに扇風機を設置し、エアコンと併用することで部屋全体に効率よく風を送っています。
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CO2削減のための取り組みとして、省エネや節電は製造業として重要な課題と言えます。
ミタニは今後も最新の省エネ技術の積極的な導入や再生可能エネルギーのさらなる活用など、CO2排出量削減のための取り組みを進め、脱炭素社会の構築に貢献したいと考えております。