ミクスチャーサイクルって知っていますか?
プラスチック資源を循環するための取り組みとして、ミタニが開発したリサイクル技術です。
本記事では、ミクスチャーサイクル技術を応用し、実際にペットボトルキャップからエアゾール製品用の部品をつくった取り組みを紹介します。
エアゾール製品のリサイクル
エアゾール製品は、大きく5つのパーツで構成されていますが、パーツによって、樹脂やアルミ、ステンレス、ゴムなど様々な材質が用いられています。

材質ごとに分別したいところですが、一般家庭での細かい分別は難しいのが現状です。しかし、正しい捨て方をすることで、容器やキャップなどはリサイクル資源としての活用が可能です。
ミタニでも、製造工程で発生する材料を分別し、再資源化できるものは有価物として取り扱ってきました。それでもなお、廃棄物として処理されてしまうものが出てきてしまいます。
廃棄物・・・樹脂(色付き)、樹脂ダンゴ、ステンレスパイプ付きボタン、など
有価物・・・エアゾール製品、樹脂成型品、ランナー、バルブ(アルミ・ブリキ)、段ボール、ビニール袋、金型、など
そこで、製造工程で発生する樹脂を社内で再利用する仕組みとして「ミクスチャーサイクル」に取り組みました。

マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクルなど、一般的なプラスチックリサイクルの方法についてはこちらで解説しています。
ミクスチャーサイクル技術とは?
ミクスチャーサイクルは、プラスチック部品製造の際に排出される端材や余剰資材を再利用するための仕組みです。
比較的加工が簡単な、製造過程で出る余剰資材やリサイクルに回す予定の樹脂に注目しました。製造工程では一定量の端材や余剰樹脂が発生します。その樹脂を粉砕して、新たな材料として再利用していきます。

樹脂には、それぞれ種類や特徴があります。現在は、特定の樹脂材の組み合わせにてミクスチャーサイクルを取り入れています。対象となる樹脂の種類や状態、製品に求められる性能などによって、再利用の可否や条件は異なります。実際の製品への採用については、対象材料や用途に応じた確認が必要です。
再生プラスチックの特徴や活用方法について、詳しくはこちらをご覧ください。
ミクスチャーサイクルの特徴

特徴1 CO₂削減に貢献
製造工程で発生した端材や余剰樹脂を再び材料として活用します。
新しい樹脂だけに頼らず、既にある材料を循環利用することで、資源使用量の削減につなげることを目指しています。

特徴2 新品と同等の品質
使用済みの樹脂を原料にして製品を作ろうとすると、新品のものに比べて強度が下がるなど品質が低下する傾向にあります。そのため、エアゾール製品製造の際には、新品の樹脂のみを使用していました。
ミクスチャーサイクルは、製造工程で発生した端材や余剰資材などの樹脂にミタニオリジナルのブレンド材を添加します。回収した樹脂に独自のブレンド材を組み合わせ、製品に必要な性能を確保できるよう材料を調整しています。 実際の採用にあたっては、対象となる樹脂や製品ごとに評価試験を行い、必要な性能を確認します。

特徴3 コストダウン
「環境に優しい」=値段が高い、というイメージはありませんか?
ミクスチャーサイクルは、余剰資材やリサイクルに回す予定の樹脂を使用しているため、これまで廃棄や外部リサイクルに回していた端材・余剰樹脂を社内で再利用することで、材料を有効に活用できます。 使用する材料や製品条件によっては、材料調達や廃棄にかかる負担の軽減につながる可能性もあります。
廃プラスチックが分別・回収された後、どのような工程で処理されるのか知りたい方は、関連記事もご覧ください。
リサイクルマークを確認して正しく分別した後、プラスチックは収集・選別・中間処理などの工程へ進みます。
分別したプラスチックがどのように処理されるのか、全体の流れはこちらの記事で解説しています。
ミクスチャーサイクルは、製造工程で発生する端材や余剰樹脂を再び材料として活用し、プラスチック資源を循環させるための取り組みです。
対象となる樹脂や製品に求められる性能によって適用条件は異なりますが、これまで廃棄されていた材料を新たな製品へ活かす方法のひとつとして、活用の可能性を検討しています。
実際にミクスチャーサイクルを応用し、ペットボトルキャップからエアゾール製品用の部品をつくった事例も紹介しています。


