工場などの生産現場では、幅広い用途でのロボットの活用が広がっています。
ミタニ茨城工場では構内の新たな搬送システムとして、モノレール式搬送ロボット及び搬送コンベアの導入を行いました。
部品/完成品の搬送、 製造ライン工程の一部を自動化
自動搬送コンベア
部品や完成品の運搬のため、成形工場、自動倉庫、製造部とを繋ぐ自動搬送コンベアを設置しました。成形工場で作られた部品はコンベアを通り、自動的に倉庫へ格納されます。また製造部や購買からの必要に応じ、部品は倉庫から自動出庫、搬送されます。搬送品はオリコンに取り付けたラベルシールで情報を読み取ることで、データベースでの管理を行っています。
モノレール式搬送ロボット
製造部天井にモノレール式搬送ロボットを導入しました。以下3つの役割を担っています。
①コンベアを通ってきた部品を各組み立て機へ運ぶ
②組み立てられた完成品を入れるための空コンテナ供給
③ 完成品を袋の口封じ機械(ポリクローザー)まで運ぶ
製造ライン工程の自動化
従来は手作業で行っていた工程の一部を自動化しました。
ポリクローザー
コンテナに装着されているポリ袋の立ち上げ、脱気、シール、折りたたみまでを自動で行う
自動製函機
段ボールの組み立てを自動で行う
自動封函機
製品の箱詰めと梱包を自動で行う
自動搬送の流れ
Step. 1
製造ラインへの部品供給
タブレット操作により倉庫から部品を呼び出します。
Step. 2
部品/空コンテナ/完成品の自動搬送
タブレットにより呼び出された部品は、倉庫からコンベアを通り製造ラインまで搬送されます。ラインでの完成品は自動供給された空コンテナに入り、その後コンテナごとポリクローザーまで運ばれます。
Step. 3
ポリ袋の自動口封(ポリクローザー)
ポリ袋の立ち上げ、脱気、シール、折りたたみまでを全自動で行います。
Step. 4
自動箱詰め・梱包
ポリクローザーにより袋が口封された完成品は自動で箱詰め、梱包されます。
Step. 5
倉庫への自動運搬
梱包された完成品は置き場まで運ばれます。
そして、完成品はお客様のもとへ。
生産性の向上、効率化へ
自動搬送システムの導入により、従来手作業や機械作業で行っていた工程が自動化されることで大幅な省人化、効率化が実現しました。また物損事故や人との接触事故を削減できるため、人・製品の安全性の確保、ヒューマンエラーの防止にも繋がっています。
私たちミタニはこれからも、お客様により早く質の良い製品をお届けするために、変えるべきものは変え、取捨選択をしながらさまざまな取り組みを行ってまいります。
ミタニ白河工場では、2019年より物流業務の自動化や省人化を目的として自動倉庫システムの稼働がスタートしています。