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ミタニのリサイクル技術「ミクスチャーサイクル」

ミクスチャーサイクルって知っていますか?
プラスチック資源を循環するための取り組みとして、ミタニが開発したリサイクル技術です。
今回は、ミクスチャーサイクルについてご紹介します。


エアゾール製品のリサイクル

エアゾール製品は、大きく5つのパーツで構成されていますが、パーツによって、樹脂やアルミ、ステンレス、ゴムなど様々な材質が用いられています。

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材質ごとに分別したいところですが、一般家庭での細かい分別は難しいのが現状です。しかし、正しい捨て方をすることで、容器やキャップなどはリサイクル資源としての活用が可能です。

ミタニでも、製造の段階で分別できるものは分別し、有価物にすることが可能なものについては有価物として処理してきました。それでもなお、廃棄物として処理されてしまうものが出てきてしまいます。

廃棄物・・・樹脂(色付き)、樹脂ダンゴ、ステンレスパイプ付きボタン、など
有価物・・・エアゾール製品、樹脂成型品、ランナー、バルブ(アルミ・ブリキ)、段ボール、ビニール袋、金型、など

そこで、自社内にてリユース・リサイクルシステムを構築し、今まで捨てられていたエアゾール製品を有効活用し「循環型社会」に貢献したいと考えました。


ミクスチャーサイクル技術とは?

ミクスチャーサイクルは、プラスチック部品製造の際に排出される端材や余剰資材を再利用するための仕組みです。
比較的加工が簡単な、製造過程で出る余剰資材やリサイクルに回す予定の樹脂に注目しました。年間で約49トンもの廃棄樹脂、約9トンの有価材となる樹脂が排出。その樹脂を粉砕して、新たな材料として再利用していきます。

樹脂には、それぞれ種類や特徴があります。現在は、特定の樹脂材の組み合わせにてミクスチャーサイクルを取り入れていますが、今後も改良を続け、すべての樹脂材を有効に活用し、社内リサイクルシステムの構築を進めていきます。


ミクスチャーサイクルの特徴

特徴1 CO₂削減に貢献

1キロのプラスチックの生産で、1.8キロのCO₂が排出されます。また、燃やす際にもCO₂が排出されます。
ミクスチャーサイクルは、新たにプラスチックを生産するのではなく、端材や余剰資材などのプラスチックを循環して使用します。そのため、ミクスチャーサイクル製品を使用することで、CO₂の排出量を削減することが可能です。

特徴2 新品と同等の品質

使用済みの樹脂を原料にして製品を作ろうとすると、新品のものに比べて強度が下がるなど品質が低下する傾向にあります。そのため、エアゾール製品製造の際には、新品の樹脂のみを使用していました。
ミクスチャーサイクルは、使用済みの樹脂にミタニオリジナルのブレンド材を添加します。このブレンド材を添加することにより、各種評価試験にて使用済みの樹脂でも新品の樹脂使用時と同等の品質が得られるのです。新品同様に安心してお使いいただけます。

特徴3 コストダウン

「環境に優しい」=値段が高い、というイメージはありませんか?
ミクスチャーサイクルは、余剰資材やリサイクルに回す予定の樹脂を使用しているため、環境配慮と同時にコストダウンが可能になります。また、樹脂はもちろん、ブレンド材など材料がすべて自社内にて調達可能であるため、納期の短縮も可能です。


今回は、ミクスチャーサイクルについて簡単にご紹介しました。
ミクスチャーサイクルは、製品を選んでいただくだけで環境活動に参加することができます。ご興味がある方は、ぜひ下のフォームよりお問い合わせください。

ミクスチャーサイクル技術を応用して、ペットボトルキャップからエアゾール製品を作ってみました。


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