製品別戦略と多様性の魅力
成形部では、エアゾール製品やポンプに使われる部品の一部やボタン、キャップなどの外装品を成形しています。 ポンプやバルブの機構部品の成形も行う、とても重要な役割を担う部署です。
茨城工場では型締力30tonから280tonまで、計51台の成形機を保有しています。また、成形の元となる金型は500~600種保有しています。金型の数だけ製品の種類があり、更に色の組み合わせにより多種多様な製品を成形することができます。国内のミタニ全工場でみると100台以上の射出成形機が稼働しており、1日におよそ数百万個もの製品を成形しています。
ミタニでは型締力により以下の製品を成形しています。
①型締力100~280ton:主に外装品
②型締力30~75ton:主に小型部品(ノズル、ボタン、ポンプ機構部など)
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茨城工場 成形部
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クイックデリバリーに繋がる特殊な成形機
成形部にある51台の成形機のうち、少し珍しい成形機をご紹介します。
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シリンダー2本型成形機
投入された樹脂を溶かし金型に流し込む役割をもつシリンダー。通常の成形機がシリンダー1本なのに対し、シリンダーを2本設置したミタニオーダーメイドの成形機です。シリンダーを2本にすることで、一方の成形中にもう片方で次の樹脂の準備ができるようになりました。それにより通常かかる樹脂の色替え時間約40分を短縮でき、効率よく成形を進めることができます。
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280トン成形機 (マグネットクランプシステム)
ミタニで一番大きな成形機です。こちらはマグネットクランプシステムを採用しており、1.5トンもの金型を強力な磁石の力によって固定しています。通常の金型は8か所のクランプで固定されており、金型交換の際は手作業でボルトを 1 本ずつ締付・緩める必要があり、複雑で時間が掛かる作業です。しかしこのシステムはボタン一つで瞬時に金型を脱着できるため、安全性も高く、金型交換時間の短縮にもつながります。
成形技術の革新 ミタニの挑戦
ミタニの成形部は高度な技術と多様な成形機を駆使し、幅広い製品ラインナップに柔軟に対応しています。型締力や特殊な成形機の導入により、高品質で効率的な製品供給を実現し、お客様のニーズに確実に応えています。