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もう迷わない!調味料の保存方法一覧表|冷蔵庫?常温?開封後の正しい保管場所

調味料の保存方法に迷ったことはありませんか?「開封後は冷蔵庫?」「醤油はどこに置くの?」といった疑問を、この記事で一気に解決します。正しい保存方法を知ることで、調味料を最後まで美味しく使い切れるようになり、食費の節約にもつながります。料理初心者からベテラン主婦まで、すべての人にとって役立つ保存術をお伝えします。


家庭にある調味料について、開封前と開封後でどこに置くのが正解か、一目で分かる一覧表をご紹介します。

調味料名開封前開封後
醤油(濃口・薄口)常温冷蔵庫
めんつゆ・白だし常温冷蔵庫
ポン酢常温冷蔵庫
みりん(本みりん)常温常温 ※1
みりん風調味料常温冷蔵庫
料理酒常温常温
(穀物酢・米酢など)常温常温
味噌常温冷蔵庫 or 冷凍庫 ※2
砂糖(上白糖・グラニュー糖)常温常温(密閉容器)
常温常温(密閉容器)
こしょう・スパイス類常温常温
マヨネーズ常温冷蔵庫(野菜室が最適) ※3
ケチャップ常温冷蔵庫
ソース(ウスター・中濃など)常温冷蔵庫
(サラダ油・ごま油など)常温常温
オリーブオイル常温常温
粉類(小麦粉・片栗粉)常温冷蔵庫(密閉容器) ※4
だしの素・コンソメ(顆粒)常温冷蔵庫(密閉容器) ※4
ドレッシング(非加熱)常温冷蔵庫
はちみつ常温常温
メープルシロップ常温冷蔵庫
バター・マーガリン冷蔵庫冷蔵庫 or 冷凍庫
オイスターソース常温冷蔵庫
豆板醤・コチュジャン常温冷蔵庫
わさび・からし(チューブ)常温冷蔵庫

※1 みりん(本みりん): 冷蔵庫に入れると糖分が白く固まる(結晶化)ことがあります。品質に問題はありませんが、使いにくくなるため冷暗所での常温保存がおすすめです。
※2 味噌: 塩分濃度が高いため冷凍してもカチカチに凍らず、風味の変化をより長く防ぐことができます。冷凍庫から出してすぐに使えます。
※3 マヨネーズ: 0℃以下になると油が分離してしまうため、冷気の吹き出し口を避けたドアポケットや野菜室での保存が最適です。
※4 粉類・顆粒だし: ダニの発生や湿気を防ぐため、開封後は必ず密閉容器に移し替えて冷蔵庫で保存することを推奨します。


調味料を適切に保存するためには、なぜその保存場所が適切なのかという基本原則を理解することが大切です。保存場所は大きく「常温」「冷蔵」「冷凍」の3つに分けられ、それぞれに適した調味料があります。この3つの基本ルールを押さえれば、どんな調味料でも正しく保存できるようになります。

常温保存とは、外気温を超えない温度で、直射日光や高温多湿を避けた場所での保存を指します。冷暗所は常温保存の中でも特に涼しい場所(15℃以下が理想)を意味し、より厳格な温度管理が求められる保存方法です。

常温保存に適している調味料は、砂糖、塩、酢、未開封の醤油・みりんなど、もともと保存性が高い成分を持つものです。これらの調味料の中でも、特に品質を重視する場合は冷暗所(より涼しい場所)での保存が推奨されるものもあります。

これらの調味料が常温で保存できる理由は、糖度や塩分濃度が高い、酸度が高いなど、細菌の繁殖を抑える性質を持っているからです。たとえば砂糖や塩は、細菌やカビが繁殖するのに必要な水分がほとんどないため、賞味期限すら付いていません。

ただし注意点として、直射日光や高温多湿は避ける必要があります。これらの条件下では、調味料の品質が劣化したり、虫害の原因となったりするためです。シンクの下や床下の保管スペースなど、湿気のこもりやすい場所も避けましょう。

冷蔵保存が必要な理由は、低温により雑菌の繁殖を抑える、酸化を防ぐ、風味を保つことにあります。冷蔵保存すべき調味料には、味噌、マヨネーズ、ケチャップ、開封後の醤油・めんつゆ・だし類などがあります。

特に「開封後は要冷蔵」と表示されている調味料は、空気(酸素)に触れることによって品質劣化が進むためです。密閉された容器内では安定していても、一度開封すると酸化や雑菌の繁殖リスクが高まるのです。

なお、マヨネーズや油類など一部の調味料は「野菜室」での保存が適しています。これは冷蔵室よりも温度がやや高く、冷えすぎによる分離や結晶化を防げるためです。冷気が直接当たる場所を避けることで、品質を長く保つことができます。

冷凍保存が有効な調味料には、味噌、だし類、ハーブ、バターなどがあります。冷凍するメリットは、長期保存が可能で風味を損ないにくいことです。特に味噌は塩分濃度が高いため冷凍してもカチカチに固まらず、冷凍庫から出してすぐに使えて便利です。

一方で、解凍の手間や、水分が多い調味料では容器の破損リスクなどのデメリットもあります。また、冷凍に不向きな調味料(マヨネーズやはちみつなど)もあるため、見極めが重要です。

冷凍保存を活用する際は、小分けにして保存し、必要な分だけを取り出せるようにしておくと、より使いやすくなります。冷凍保存は、使用頻度が低い調味料や長期間保存したい場合の選択肢として覚えておきましょう。


調味料の保存について、よくある悩みや疑問を解決していきます。冷蔵庫の容量不足や虫害の心配、季節による注意点など、実際の生活で直面する課題に対する実践的な解決策をご紹介します。

まずは「本当に冷蔵庫に入れるべき調味料」を再確認しましょう。
開封前から冷蔵保存が必要なものと、開封後も常温で良いものを整理してみます:

開封前から冷蔵保存が必要な調味料

  • バター・マーガリン(高温で溶けてしまうため)

開封後は冷蔵保存が必要になる調味料

  • 醤油、めんつゆ、ポン酢(開封後は酸化が進むため)
  • 味噌、ケチャップ、ソース類(風味保持のため)
  • マヨネーズ、ドレッシング(分離や腐敗を防ぐため)

開封後も常温保存で良い調味料

  • 本みりん、料理酒(アルコール度数が高く保存性が高いため)
  • 酢類(強い酸性で殺菌力があるため)
  • 油、はちみつ(冷蔵すると使いにくくなるため)
  • 砂糖、塩、スパイス類(もともと保存性が高いため)

省スペースで収納できる便利グッズとしては、ファイルボックスを活用したり、スリムな容器に詰め替えたり、チューブタイプの調味料を選ぶことがおすすめです。ドアポケットを有効活用し、使用頻度の高いものを手前に配置するなど、収納の工夫も効果的です。

小麦粉や片栗粉、だしの素などにダニが発生する原因は高温多湿な環境です。ダニは温度25~30℃、湿度60~80%の条件下で爆発的に繁殖し、アレルギーの原因となったり、重篤な場合はアナフィラキシーショックを引き起こす危険性もあります。

最も効果的な対策は、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存することです。ダニは20℃以下の環境では活動が鈍くなるため、冷蔵庫での保存が安全です。

常温保存する場合の対策としては、パッキン付きの密閉容器を使用し、乾燥剤を一緒に入れることが有効です。また、使用頻度を考慮して小容量のものを購入し、早めに使い切ることも重要です。

夏場は室温が高くなるため、普段は常温保存している調味料も注意が必要です。常温の目安は15~20℃とされていますが、夏場のキッチンはそれ以上の温度になることが多く、劣化のスピードは高温や直射日光が当たる環境で速くなります。

特に純粋なお酢でも、夏場は冷蔵庫での保存が推奨されています。また、普段は常温保存している本みりんや油類も、直射日光を避け、できるだけ涼しい場所(冷暗所)で保存することが重要です。コンロ周りなど高温になりやすい場所は避けましょう。

特に手作り調味料(めんつゆ、タレなど)は傷みやすいので、少量ずつ作り、必ず冷蔵保存で早めに使い切るよう注意してください。市販品に比べて保存料が入っていないため、夏場はより慎重な管理が必要です。

長期間家を空ける際は、開封済みの調味料はできるだけ冷蔵庫に移し、直射日光が当たる場所に調味料を置かないよう確認しましょう。帰宅後は調味料の状態をチェックし、異臭や変色があれば使用を控えることが大切です。


よく使う調味料の中でも、保存方法を間違えやすいものがあります。醤油、みりん、油について、それぞれの特性を理解し、正しい保存方法を身につけましょう。これらの調味料は毎日使うものだからこそ、適切な管理で美味しさを保ちたいものです。

結論として、開封後は必ず冷蔵庫へ保存してください。醤油を常温に置くと、酸化により風味が落ち、色が黒くなってしまいます。酸化は醤油が空気中の酸素と反応して起こる現象で、一度酸化した醤油は元の状態に戻ることはありません。

未開封の醤油は常温保存が可能ですが、開封した瞬間から酸化が始まります。冷蔵庫で保存することで酸化の速度を遅らせ、本来の風味を約1ヶ月程度保つことができます。使い切れない分は小さな容器に移し替え、残りは密閉して冷蔵庫で保管することで、より長く美味しさをキープできます。

みりんは基本的に常温保存で問題ありません。みりんが冷蔵庫で白く固まる現象は、糖分が結晶化するためであり、品質に問題はありません。ただし、使いにくくなってしまうのが難点です。

固まってしまった場合の対処法として、常温にしばらく置いて温度を戻すか、軽く湯煎することで元の状態に戻ります。温めることで結晶が溶け、通常通り使用できるようになります。

ただし、「みりん風調味料」は別物です。本みりんとは異なり、アルコール分が1%未満と少なく傷みやすいため、必ず冷蔵保存が必要です。パッケージに「開封後要冷蔵」の表示があるので、購入時に確認しましょう。

油の劣化要因は「光・熱・酸素」の3つです。多くの家庭でやりがちな「コンロ周り」や「シンク下」は、実は保存場所として不適切です。コンロ周りは高温になりやすく、シンク下は湿気が多いため、どちらも油の劣化を早める原因となります。

最適な保存場所は「暗くて涼しい場所」です。具体的には、直射日光が当たらない戸棚、パントリー、床下収納などが適しています。

開封後の油は酸化が進みやすいため、しっかりとキャップを閉め、できるだけ早めに使い切ることが重要です。1~2ヶ月を目安に使い切り、色が濃くなったり異臭がしたりした場合は使用を控えましょう。


これまで解説してきた保存方法の多くは、調味料を「酸化」から守るためのものでした。醤油の色が黒くなる、油の風味が悪くなる、これらはすべて酸化による品質劣化の現れです。酸化は「電子を失う反応」として定義され、熱・光・酸素が主な要因となります。

酸化による具体的なデメリットとして、香りや風味の劣化、栄養成分の分解、有害物質の生成などが挙げられます。特に食用油では、酸化により過酸化物という有害な化合物が生成され、健康に悪影響を与える可能性があります。

従来の保存方法(蓋をしっかり閉める、冷蔵庫に入れるなど)でも酸化を完全に防ぐことは困難です。密閉容器を使用したり、冷暗所で保管したりしても、完全に酸素を遮断することは難しく、時間の経過とともに品質は劣化していくのです。

鮮度を保つ新技術!酸化しにくい「スプレーフード」とは


従来の保存方法の限界を打ち破る革新的な解決策として、ミタニの「スプレーフード」をご紹介します。この製品は「BOV(Bag-on-Valve)」技術を採用し、アルミパックの二重構造により、調味料を酸化から根本的に守ります。

BOV技術の仕組みは、外側のアルミ製容器と内側の食品用フィルムバッグが分離した構造になっており、食品と推進ガスが直接触れることがありません。この革新的な仕組みにより、酸化の主要因である酸素を完全に遮断し、常温で長期間、風味や品質を保つことができます。

日常で役立つ利便性として、「一滴から出せるので使いすぎを防げる」「倒れてもこぼれない」「最後まで均一な品質で使用できる」などの特徴があります。料理の味付けがより精密にできるようになり、無駄なく調味料を使い切ることができます。

BOV技術を使用した製品として、「いばらきデザインセレクション2024」に選ばれた「牛久産なたね油のフレーバーオイル」があります。この商品は、地元産のなたね油にハーブやスパイスを組み合わせ、スプレーフード技術により新鮮さを保ったまま提供されています。

料理がもっと楽しくなる!「スプレーフード」の魅力を体験する

BOVの利点を活かして、オイルの風味を長く楽しみませんか?


この記事では、調味料の適切な保存方法について詳しく解説してきました。常温・冷蔵・冷凍の基本的な保存ルールから、具体的な調味料ごとの最適な保管場所、よくある悩みの解決方法まで、幅広くカバーしました。

最も重要なポイントは、開封前と開封後では保存方法が変わることです。未開封時は常温保存できても、開封後は冷蔵が必要になる調味料が多くあります。また、酸化という共通の敵に対して、適切な保存環境を整えることで、調味料の品質を長く保つことができます。

これらの知識を実践することで、食材を無駄にすることなく、美味しい料理を作り続けることができるでしょう。

三谷バルブは、1956年の創業以来約70年にわたり、エアゾールバルブ技術の先駆者として産業界の発展に貢献してきました。独自のBOV技術を活用したスプレーフード事業を通じて、食品の保存性や使い切りやすさを高めながら、フードロス削減にもつながる新しい食の楽しみ方を提案しています。

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